寝る前マガジン

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今夜はローリング・スシ -2023/3/2の文章


回転寿司の英訳はローリングスシでは無いような気はする。

みなさんは回転寿司に行った時に何を食べるだろうか?という質問をすると、サーモンやハマチ、マグロにエビ等様々なネタが挙げられると思う。

じゃあどのような状態のそれらを食べるのか、と聞くと、いわゆる寿司のイメージのそれであるような状態の寿司から、回転寿司特有のアレンジ寿司まで色々な答えがあると思う。

私は、回転寿司の本質は後者の寿司にあると思っている。

回転寿司は、言ってしまえばかなり安価な寿司だ。一皿100円で2貫。スーパーの惣菜の寿司よりも単価が低いのが回転寿司の寿司だ。

私はそこに、一般に世間で、そして世界でイメージされる"sushi"と同レベルの品質は求めない。

もちろん各種企業は色々な努力をしているのはしているだろうし、普通の企業や一般人が同価格で仕入れられるような魚よりも圧倒的に質の良いものを仕入れてはいると思う。それこそスーパーの惣菜とかよりは。

しかし、いわゆる回らない寿司等の寿司と比べるとその質はどうしても下になってしまう。
そうなった時に普通の寿司一本で戦えるわけはない。

そこで各種回転寿司チェーンが編み出したのがアレンジ寿司だ。

チーズを乗せたりオニオンとマヨネーズを乗せたりコーンサラダやツナマヨを乗せたり天ぷらを使ったり更には生ハムやハンバーグ等の肉をネタとして使ったり……

そういうアレンジ寿司は、回転寿司特有のものだ。
各種企業が努力・研究を重ねて良いと判断されたものだけが市場に出回り、私たちはそれを食べることができる。

そう、私は回転寿司の本質はアレンジ寿司にあると考えている。アレンジ寿司こそが回転寿司を回転寿司たらしめているのだ、と。

実際にアレンジ寿司はかなり美味しいものが多い。
というか同じ価格で色々トッピングされたり加工されたものが来るなら基本的にアレンジ寿司の方がお得じゃない?とか考えて頼んでいる。
アボカドとかオニオンとかが実質タダの扱いなのは謎だけど。

一応言っておくと、何もアレンジされていない寿司を食べることを否定しているわけではない。
あれも普通に美味しいし100円だと思えばかなり良いものだとも思っている。普通に食べるし。

ただやはり、アレンジ寿司は企業の努力の結晶であり回転寿司特有のものでありそこでしか食べられないものなので、価値の比重が個人的にそちらに偏っているというだけの話だ。

そう、つまりこの文章は回転寿司に行くとひたすらアレンジ寿司ばかりを食べてしまう私の1000字に渡る言い訳だ。
だって美味しいんだもん。仕方ないじゃん。
普通の寿司を頼まないことも割とザラにある。

みなさんはアレンジ寿司を食べますか?
食べたことがない、という方で上級国民か寿司本位主義者以外の方はぜひ食べてみてはいかがでしょうか。