寝る前マガジン

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食欲ミッドナイト-2023/3/1の文章


深夜になると無性にお腹が空くことがある。晩御飯を食べてから6時間ほど経ったあたりからが多い。

確かに、通常の朝食昼食夕食のサイクルを考えるとそのあたりでお腹が空くようになるのはわかる。

わかるんだけど、さすがにお前それはエネルギーを欲しすぎだろ。と思ってしまう。

基本的に夜ご飯を食べてから何か激しい行動をすることはない。なんなら風呂も基本ご飯の前に済ませてしまう派なので食べ終わったら洗い物をするのと洗濯を2日に1回するのだけしてしまえばあとの時間は基本的に自由時間として残されている。

その自由時間も何か筋トレや運動、ダイエットトレーニング的なことをするでもなく基本はソファに座ってひたすらスマホを触っている。そこではほとんど運動らしい運動なんてものはしない。それが物理の計算の世界ならその時の私がしている仕事の量は実質0として扱われるようなものであろうと言える。

にも関わらずお腹は減る。減ってしまう。

別に深夜にご飯を食べる習慣があるわけでもないのに。

別段晩御飯から加えてエネルギーを求める必然性がそこに存在しているわけでもないのに。

ただ、時間の経過のみによってその空腹は訪れる。

馬鹿か。決まった周期でしか動けないのか。
そんなものは算数の問題に出てくる登場人物だけで良いんだ。

私は、いや私たちは人間だ。
この世を生きる人間であり時には確固たる自分を持って行動し時には自分というものを曲げて行動する、臨機応変な態度をとりながら生きている人間なのだ。

そんな人間の持つシステム、しかもエネルギー補給を目的とした行為を誘引するシステムであるところの食欲がそのように決まった時間周期で働くだけの無思考的な産業ロボットのような動作しかしないのはいかがなものか。

もっと臨機応変に対応すべきだろ。

「あ、今日は量は食べてたけど野菜とか豆腐とかヘルシーなもの中心だからちょっとお腹空かそうかな」
とか
「今日は普通だったけどカロリー高いもの多いし深夜に新しく何か食べさせるのはやめようか」
みたいな判断はできないんだろうか。

食欲も結局胃の状態によって左右されるということを考えると、むしろ最も反応元である胃から物理的に近しい距離でフィードバックを受け取る概念なのだから、なんなら思考を介すものよりも圧倒的に楽に制御できるはずなんだ。おそらく。

しかし現実はそうもいかない。

これを書いている今この瞬間も食欲は私に訴えかけてきている。

「何か食え」と。

これに乗って食べ物を食べたところで翌朝胃もたれで最悪の気分で起きる羽目になることを考えると……やはり食欲は、ろくでもないシステムだというのはもうお分かりいただけただろう。

みなさんも自分の食欲、意識してみては?